“トー横”に広がる「青い舌」 薬のオーバードーズ…命の危険も
■過剰摂取…“売る側”も対策を
厚労省のルールでは、濫用の恐れがある薬を中高生などの若者が購入する場合、売る側は氏名、年齢を確認する必要があり、原則“ひとりひとつ”までしか売らないこと、などが定められています。 しかし専門家は、これを守っていない薬局も多くあると指摘します。 東京・板橋区のヒルマ薬局・小豆沢店では、ルールに従い、オーバードーズ対策をしているといいます。しかし、それでもある“懸念”を持っていました。 ヒルマ薬局 薬剤師 比留間康二郎・取締役 「うちの薬局で1箱買えるじゃないですか。でも、別の薬局行っても1箱買えちゃうんですよね」 「OTC(市販薬)を販売する時にも、(購入履歴を)きちんと確認できる機能ができれば、(薬の)買い込みも防げていくのではないか」
■心の支援を 悩む若者の“オーバードーズ”
オーバードーズは命に関わる危険な行為です。厚労省は、自分や周りの人がオーバードーズで悩んでいたら、医師や薬剤師に相談するよう呼びかけています。 また、「厚労省 薬物 相談」などで検索すると、厚労省のサイトからそれぞれの自治体にある「精神保健福祉センター」など相談先の電話一覧を見ることができます。 一方で、国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦氏は、次のように訴えています。 「オーバードーズを繰り返すのは家庭や学校で過酷な状況にある子どもたち」 「オーバードーズ自体危険ですが、せざるを得なくなった子どもたちの話を聞いてあげられる場所、心の支援につながる場所をどう作るか、大人がもっと議論をしなければいけない」 (10月18日『news zero』より)