幽玄な能と狂言の世界 西日本屈指の能舞台で「篠山春日能」
日本の伝統芸能、見てみたいけど難しそう。室町時代から続く能や狂言となると、江戸時代発の歌舞伎よりさらに敷居が高い。でも、国重要文化財指定の舞台を丸ごと鑑賞できる年に一度の貴重な機会だ。兵庫県丹波篠山市の春日神社能舞台で9月22日、篠山春日能が上演される。開場は11時、開演は13時30分。 春日神社能舞台での能会は、明治時代にはほとんど催されなくなっていたが、1973年に地元有志の尽力で復活、今年で49回目。毎年4月に実施されているが、今年は保存修理のため9月に延期になっていた。春日神社境内の本殿斜向かいに建つ能舞台は1861年、能楽愛好家として知られた篠山藩第13代藩主・青山忠良(ただなが)により寄進されたもので、建設当時「箱根より西でこれほど立派な能舞台はない」といわれたのだそうだ。正統的な格式に加え,床下に音響のための大甕を備えており、西日本でも屈指の能舞台として知られている。 入場料やチケットの購入についての詳細は丹波篠山市のホームページへ。