なぜ積水ハウスは「地面師たち」にだまされたのか? 不動産詐欺にだまされないための対策も
まとめ
今のところ、不動産をめぐる詐欺的事件は増え続けている。本来は取引のトラブルを避けるために同時履行(お金の支払いと登記を同タイミングで行うこと)が義務付けられているが、実際は登記が確実になるまでに数日かかるため、積水ハウスのような事件が起きた。 2020年4月から施行された改正民法560条(権利移転の対抗要件に係る売主の義務)では『売主は、買主に対し、登記、登録その他の売買の目的である権利の移転についての対抗要件を備えさせる義務を負う。』の規定が追加された。現在の決済の段階で行われる売買残代金支払いが、登記の受理完了後に行われるようになれば、かなりの被害軽減につながりそうだが、まだ先のことになりそうだ。
神納まお