性の権利「教育充実を」 実習生孤立出産で講演会、福岡
福岡市で11日、技能実習生ら日本で暮らす外国人女性の孤立出産をテーマにした講演会が開かれた。上智大の田中雅子教授が登壇し、実習生らは妊娠、出産について自己決定権があることや、性や生殖を巡る日本の制度が十分に知らされていないことが孤立出産を招く原因の一つだと指摘。来日前後の教育を充実させる必要があると語った。 実習生が出産した乳児の遺体を遺棄する事件は全国で相次いでいる。 田中教授は、日本は世界的に見て人工妊娠中絶や避妊のための選択肢が限られており、インターネットなどを通じて薬を購入する実習生も多く、「薬の質や使い方に問題がある可能性がある」と懸念を示した。