ヤクルト・高津監督、守護神の条件は「143試合しっかりベンチに入ってくれる人」 小沢、田口、大西、バウマンら候補
ヤクルト・高津臣吾監督(56)が30日までに、今季固定できなかった抑えについて言及。求める条件の一つに、全143試合でベンチに入れる心身の強さを挙げた。 「大事なのはメンタルと体力かな。けがをして外れるような投手は指名しない。143試合、しっかりベンチに入ってくれる人を指名したい」 現役時代に変則フォームで、日米通算313セーブを挙げた指揮官。自身も守護神として試合を締めてきたからこそ、最後の3つのアウトを取る難しさは理解しており、「非常に大事なポジション。開幕投手以上に考えることはたくさんある」と説明した。 「エース、4番、抑えはチームの土台。固めていけたら」と守護神は固定したいポジションの一つだ。今季チーム最多11セーブの小沢、昨季33セーブの田口、今季60試合登板の大西らが名乗りを上げ、新加入のバウマン(前マーリンズ)も候補。1枠を懸けた争いが既に始まっている。 高津監督は「競争することは大事。それが薄れているのが、今のチーム状態。言葉は悪いけど、蹴落としてでもそのポジションをつかんでいく強い思いは必要」と定位置争いを歓迎。「安心して任せられる投手を指名したい」と期待した。3年ぶりのリーグV奪還へ、頼もしい守護神の誕生を待っている。(武田千怜)