「あんたら、何やってんだ!」長蛇の列もお構いなしの高齢グループに怒鳴る客。減り続けるみどりの窓口で今、リアルに起こっていること
「行列に並ぶ人たちのイライラが募っていくのを肌で感じていました。なかには貧乏ゆすりといいますか、イライラをあらわにする人も…どんどん雰囲気が悪くなっていく感じでしたね。だんだんとカウンターに近づくにつれて、ご婦人達の会話が耳に届き始めました。思わずちょっと聞き耳をたててしまいましたよ」。 どうやらその集団は、みどりの窓口にきて旅行の相談をしているようだった。 「私の感覚ではみどりの窓口は、乗る電車を決めてチケットを買う場所というイメージ。ところが、彼女達は、旅行会社のカウンターのように窓口を活用していたんです。何時の電車の方がいいかしらね?なんて呑気な声が店内に響くとムードはさらに悪くなったように思えました」。 ともみさんは、それでも辛抱強く、並び続けていたという。しかし、次の瞬間事件が起こる。並んでいる客の1人が怒鳴り声を上げたのだ。 ーてめーら、何時間やってんだ!いい加減にしろ! 「振り返ると叫んでいたのは、高齢の男性でした。顔に怒りが滲んでいましたね…」。 みどりの窓口を旅行代理店の相談カウンターとして使われたらかなわない。しかし… 次回では高齢者同士のトラブルとその光景を見てともみさんが感じたことをさらに詳しく聞いていきたい。 取材・文/悠木 律