水原希子やNewJeans、IVEを虜にするTomoya Nakagawa 3Dプリンターで創るネイルアートの世界
Y2Kやバッグチャーム、バレエコアなど、近年のさまざまなファッショントレンドを生み出してきたK-POP。MVは数千万回規模で再生され、その中に登場する衣装は毎度注目の的となる。そんなMVのオリジナルネイルやアクセサリーを制作している日本人アーティスト、Tomoya Nakagawaをご存じだろうか。 2020年に独学で3Dプリンターを使用したネイル制作を開始後、BjörkやChloe x Halleのクリエイティブチームに見出され、水原希子をはじめとした著名なファッションアイコンが愛用。現在はNewJeans、IVE、LE SSERAFIM、XGなどのK-POPスターともコラボレーションを続けている。 今回は、そんなTomoya Nakagawa氏に制作スタイルやコラボの裏側、生き方を聞いた。
K-POPの圧倒的なスピード感
ーTomoya Nakagawaさんの活動について教えてください。 ネイル・ヘアピース・ヘッドピースなどのオリジナルアイテムを創作しながら、アーティストの衣装やMV、ファッションブランドなどのプロモーションに協力しています。デザインは主にCADソフト、造形は3Dプリンターで行い、微調整と塗装は手作業です。 ー最近ではK-POPアーティストへの作品提供で知られています。さまざまなグループとコラボレーションが続いている理由は。 韓国のミュージックシーンは新しい感性を常に求めていて、ものすごく柔軟です。K-POPとの最初の仕事は、NewJeansがオンラインゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』とコラボした際、ビジュアルで身に着けるヘッドピースとネイルチップだったのですが、その仕事のあと、一気に幅が広がりました。 「こういうアイテムが欲しい」「こんなものも作れる?」と、現場のインスピレーションからどんどん作ったことのないもののオーダーが増えていくんです。全体の進め方が「パリパリカジャカジャ!(韓国語で「早くやろう」の意味)」という感じ。デザインを1日で仕上げて、2日で新しいアイテムの納品をすることも珍しくないくらい。撮影してからMVが公開されるまでが速く、韓国の独特なカルチャーだと思います。