海外メディアがツアーファイナルに挑む錦織の問題点を指摘!
男子テニスの今季最終戦ATPツアーファイナルが13日に開幕した。錦織圭は、世界1位のアンディ・マレー、3位のスタン・ワウリンカ、7位のマリン・チリッチと同じ厳しい“死の組”となり、日本時間の今日14日に行われる1次リーグの初戦でワウリンカと対戦する。 同大会を前に英国のスカイ・スポーツは、錦織を取り上げて「錦織は次のステップに進み、一貫した挑戦を続けることができるか?」との見出しの記事を掲載した。 同記事は、「1つの勝利が彼を異次元に導き、彼の成長の証となった」という言葉から始まり、「錦織が全米オープンの準々決勝の5セットでアンディ・マレーから得た勝利は彼のキャリアのベストの一つ。おそらく彼が、2014年の全米オープンで決勝に進出して以来の大勝利だった。その勝利は4時間に渡り、1-2と劣勢からの勝利で、非常に印象的だった」と続け、9月に行われた全米オープンでのマレーからの勝利が、錦織の成長の大きなきっかけとなったことを指摘した。 その一方で「日本の伊達公子は“異次元に行ってしまった”と語ったが、あの勝利は26歳の錦織を本当にそうさせたのか?」と、疑問を投げつけた。 「錦織の才能は疑う余地もない。しかし彼の最頂点までの道のりは、故障の問題に邪魔されている。また彼が肉体的に2週間のグランドスラムを戦い抜けるかどうかの疑問も拭えない」とし、2014年に錦織のコーチの一人だったダンテ・ボッティーニを取材した上で、故障という錦織が抱える問題はメンタル面でもあり、コーチは『痛みや故障にどう対応すればいいかまだ把握していない』と話したし、そして「あの時点で、それは錦織と錦織のチームにとって最優先の問題だった」と続けた。 錦織のコーチであるマイケル・チャンも「もし私に来年に向けての一つの目標があるとすれば、それは圭が年の95%を健康にプレーすることだ。2~3週間離脱するような故障やそういう部類のものがないまま1年を乗り越えることができれば、それは大きな業績であり、彼のテニスを次のレベルへ導くことができる」と話していたという。同記事では、またチャンが、「錦織はどんなメジャーであっても優勝するチャンスがある」と話していたことも付け加えた。