セレブやアーティストも愛用!AUTRY(オートリー)の「メダリスト」が多くの大人を魅了する理由
長い休止期間を経て復活。再始動後はヨーロッパで羽ばたく
このモデルのヒットもあって、AUTRYはアメリカで着実に知名度を高めていたが、’90年代に入ると、ビジネス上の理由から休止状態に。 「ただ、存続を望む声は根強く、イタリアの投資ファンドによって2019年に復活を遂げます。リブランディングされたAUTRYは、’80年代のノスタルジックな魅力を漂わせつつも、上質な素材使いや作り込まれたディテールで、ラグジュアリーなムードを纏ったプレミアムブランドへと生まれ変わりました」 再始動後は、イタリアやフランス、イギリスで急速に人気が高まっていった。 「リブランディングのプロジェクトチームによる販路の厳選によって、すぐに有力ショップのバイヤーたちやファッション関係者の目に留まったことがブレイクの大きな要因です」 セレブやアーティストたちの愛用者も多く、ハリウッドでは俳優のケビン・コスナーやリース・ウィザースプーン、韓国ではBTSやBLACKPINK、New Jeansなどが知られている。
日本には2022年に上陸を果たし、大手セレクトショップやスニーカー専門店などで販売されている。今年の春には東京・原宿に国内初となる常設の直営店がオープンした。
素材やディテールがアップグレードされた新生メダリスト
ブランドとともにメダリストもまた、テニスシューズからタウンユースを想定したファッションアイテムへと生まれ変わった。
「ボックスロゴやパンチングレザー、アウトソールのパターンなど基本デザインはオリジナルと変わっていません。ただ、アッパーにキメの細やかなイタリア産のカーフレザーを使うことで、高級感がいっそう高まっています。また、取り外しできる肉厚のEVAインソールやソフトなパイル生地のライニングを使うことで、コンフォート性にも磨きがかかっています」
ディテールの色使いにも工夫が凝らされている。 「ヴィンテージテイストを演出するために、真っ白ではなく、やや黄味がかったラバーソールを使っているんです。ラバーソールの色に合わせて、シューレースもややくすんだ色のコットンを採用しています」