セレブやアーティストも愛用!AUTRY(オートリー)の「メダリスト」が多くの大人を魅了する理由
大人に似合うスニーカーの条件とは何だろうか? ロゴやカラーリングがいたずらに人目を引くことなく、スタイリングに違和感なく溶け込む一足だろうし、大人にふさわしい高級感、それでいて今っぽいレトロな味わいも欠かせない。となると、おのずと選択肢は限られてくる。 たとえば、「AUTRY(オートリ―)」の代表作「メダリスト」だ。そのデザインはシンプルかつクリーン、そして上質な素材がクラス感を、生成り色のソールがレトロな雰囲気を醸し出す。 目下、ヨーロッパや北米、アジアなどワールドワイドでブレイク中。本記事では、大人スニーカーの最注目モデルとなったメダリストの歴史と魅力を深掘りしていく。
1982年にブランドの礎を築いた看板モデルが誕生
今回、お話をうかがったのは、日本におけるAUTRYの正規代理店である株式会社豊田貿易で、常務取締役を務める豊田一樹さんだ。まずはブランドの歴史について。 「AUTRYのルーツは1982年に、アメリカのテキサス州ダラスで設立されたテニスシューズのブランドです。名称の由来は不明なのですが、’80年代に同じ名前のテニスクラブが存在したようです。 AUTRYは当時のテニスシューズには見られなかったラジアルタイヤのようなアウトソールを独自に開発し、安定した接地性と高いグリップ力を実現しました。また、衝撃吸収力に優れたインソールで特許を取得するなど、技術力をもつブランドとして知られていました」
AUTRYの名を世に知らしめたのが「メダリスト」だ。’80年代のヴィンテージスニーカーから着想を得てデザインされたこのモデルは、シンプルかつクリーンなデザインが当時のテニスプレイヤーたちから高い支持を獲得。 『Tennis World』や『Sports Illustrated』といった有名なテニス専門誌にも取り上げられた。
このモデルの最大の特徴といえば、アメリカ国旗の星条旗がデザインされた小さなボックスロゴだ。 「このロゴはラインの数や星の数など、国旗を正確に表現することが公式に許可された特別なものです。その理由は、ブランド設立時に売り上げの一部をニューヨークの自由の女神の修繕費として寄付したことが政府に評価されたためです」