福岡・天神に14年ぶり、よしもとの常設劇場が復活 福岡の笑いを変えるのか?
「サカイストという実力のある芸人が福岡にやって来て、さらには下からNSCの生徒が追い上げてくる。ライバル意識も芽生えて、今いる芸人たちの空気が変わった感触はある」と泉さん。 新しい波は福岡の笑いに刺激を与えたか。今年はNSCからも2組、M-1グランプリ1回戦を突破したという。 「福岡校が開校したからには、福岡が好きで福岡で頑張りたいという子たちを応援するだけ。新喜劇・NSC・劇場は吉本の基本。もちろん力を付けて東京に行くのも大歓迎だが、東京や大阪と同じように、笑いを勉強できるシステムを福岡にも作ってやりたい」 地産地消の笑いが福岡の特徴のよう。 「九州新喜劇で博多弁の部分は会場の笑いが大きい。博多が好きでたまらんっていうのがはっきり分かるのが福岡のお笑いとして大事なのかな。そこを守らないかんのやろなと思います」 華大に続く福岡発の笑いが全国へ飛び出す日はそう遠くないかもしれない。 (取材・文・撮影:秋吉真由美)