マカオIR運営SJMリゾーツが珠海・横琴のオフィス物件取得…ホテルに転換
マカオの統合型リゾート(IR)運営企業、SJMリゾーツ社(SJM Resorts, S.A.)は12月11日、信徳ホールディングス(Shun Tak Holdings)との間で広東省珠海市横琴にあるオフィスビル「信徳口岸商務中心」の物件取得に関する覚書を締結したと発表。 同ビルはマカオ・コタイ地区との陸路ボーダーにあたる横琴イミグレーション(珠海側)及び広州と珠海を結ぶ高速鉄道の駅に隣接し、周辺にはショッピングモール、マンション、オフィス、ホテルなどが集積している。 SJMリゾーツ社が取得する物件は同ビルの21~29階(9フロア)と店舗1つの計1万4845平米で、取得価格は5.46億人民元(日本円換算:約114億円)。横琴広東マカオ深化協力区が今年(2024年)7月にオフィスビルのホテルへの転換を許可する政策を活用し、取得物件をマス市場を対象とした3つ星ホテルに改装する予定という。 同社は今回の物件取得目的について、ホテルポートフォリオの多様化、横琴の観光産業発展への貢献を挙げ、横琴をプラットフォームとしたマカオ経済の適度多元化促進につながるとの見方を示した。 SJMリゾーツ社はマカオで「リスボア」ブランドのIR、ホテルを展開することで知られる。