今季自身14年ぶりのJリーグ復帰で奮闘を続けているジュビロ磐田GK川島永嗣　撮影：中地拓也

　J1ジュビロ磐田の元日本代表GK川島永嗣のチームを救う試合終了直前のPKストップが、ファンを大きな感動と興奮に包み込んだ。 ■【動画】「震えと涙が止まらん」「魂が震える」の声! J1磐田GK 川島永嗣のラストプレーでの渾身PKストップ＆歓喜の雄叫び■ 　10月19日に行われたJ1リーグ第34節で、自動降格圏内の18位の磐田は、敵地で7位のセレッソ大阪と対戦した。試合は、前半5分に磐田が幸運な形で先制点を奪うと、後半26分にはエースFWジャーメイン良がこの日2点目のゴールを決めて2－0とリードした。 　しかし、後半43分にC大阪FWレオ・セアラがゴールを決めて磐田の快勝ムードが一転すると、後半アディショナルタイム6分、ペナルティエリア内で松原后と田中駿汰が接触し、PKの笛が鳴った。微妙な判定だったが、磐田は絶体絶命のピンチに陥ることになった。 　だが、磐田には川島がいた。国内外9クラブを渡り歩き、日本代表として国際Aマッチ出場95試合でワールドカップに4大会連続で出場した守護神は、対峙したレオ・セアラを険しい表情で見つめながら集中力を高めると、ゴール左下を狙った鋭いシュートに対して横っ飛びで反応。完璧なセーブで防いで見せた。 　まだ試合が継続していたため、PKストップ直後の川島の表情は変わらずに険しいままだったが、自ら大きく前線にパントキックした直後に試合終了のホイッスルが鳴ると、ピッチに伏して拳を叩く。そして駆け付けてきたチームメイトに揉みくちゃにされながら、歓喜の雄叫びを上げた。

■「ジュビロサポじゃないけど泣きそうになる」

　この川島の渾身のPKストップからの歓喜の雄叫びに対して、現地のサポーターだけでなく、SNS上のファンも感動の涙が溢れ、DAZN日本語公式エックス（旧ツイッター）には次にようなコメントが寄せられた。 「いやーもうね　震えと涙が止まらんのですよ!川島様…」 「ヤバい!これは泣ける」 「魂が震えるわ」 「笛鳴った瞬間みんなが川島に駆け寄るのいいよなぁ。この感情を爆発させる様。これが代表GKの器よなぁ」 「ジュビロサポじゃないけど泣きそうになる」 　この勝利が磐田にとっては記念すべきJ1通算400勝目。まだ残留圏17位までは勝点差4あるが、この川島のPKストップが、残り5試合での“奇跡”へと繋がるビッグセーブとして語り継がれることになるかも知れない。