夏場所の見どころは「若手と上位の対抗」照ノ富士には「先頭に立って引っ張って」春日野事業部長が展望
大相撲夏場所(12日初日、東京・両国国技館)を前日に控え、事業部長に4月から新たに就任した春日野親方(元関脇・栃乃和歌)が展望を述べた。 今場所の一番の見どころとして挙げたのは「若手と上位の対抗」。春場所で史上最速優勝を果たした尊富士(25=伊勢ケ浜部屋)は残念ながら休場となったが、新小結・大の里(23=二所ノ関部屋)や自己最高位を更新してきた東前頭筆頭の熱海富士(21=伊勢ケ浜部屋)、東前頭2枚目の平戸海(24=境川部屋)、西前頭2枚目の豪ノ山(26=武隈部屋)ら若手の台頭が目立っている。1横綱4大関がそれを迎え撃つという構図に「見てみたいですよね」と期待を込めた。 休場明けの横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)については「ぶっつけみたいな感じだけど、先頭に立って引っ張ってほしい。上位陣が引っ張って優勝争いに絡むのが理想」と番付の重みを示す展開を望んだ。照ノ富士は初日に大の里と対戦。いきなり組まれた「若手VS上位」の好カードに注目が集まる。 大関2場所目で琴ノ若から改名して祖父のしこ名を襲名した琴櫻(26=佐渡ケ嶽部屋)にも期待。「十分、名前を引き継ぐ実力はある。それを大きくするのも自分の使命だと思っているでしょう」と改名場所に臨む思いを推し量った。