大手銀行を脱サラして起業「2年間収入ゼロ」も3児の父が軌道に乗せた保育園向けサブスク事業「子育て環境に余裕を」
関原さん:自由に使える時間はかなり増えました。子どもたちを取り巻く環境に余裕があれば、その余裕を使って男性がもっと家事をすることもできますし、女性が社会で活躍できる時間になることも、身をもって体験しました。 どうしても女性に育児や子育ての負担が大きいのが日本の現状で、世の中のサービスがまだまだ追いついていないところがあると思います。キャリアを優先したいけれど、夫も働いているから自分が犠牲にという発想も根強くあると思うんです。将来の日本を支えていく人材を育てているのに、子どもがいることがデメリットになるという発想があると、出生率も下がりますし、社会保障の問題にも直結していきます。子どもを育てながら働く世代の負担を減らせるような事業にしていきたいと思っていますし、社会的なインパクトも残していけたらいいですね。
取材・文/内橋明日香 写真提供/関原勇喜
内橋明日香