異常気象の影響…秋の味覚「太秋柿」にも異変が
熊本朝日放送
今年の異常気象は、秋の味覚にも影響を与えているといいます。 「だいたい5月6月に始まって、8月9月まで徐々に徐々に落ちていってという感じです」と話すのは、熊本県益城町で太秋柿を栽培する果樹園です。 露地栽培の柿は、猛暑の影響で、収穫時期を迎える前に全体の1割ほどが落ちてしまったといいます。 さらに追い打ちをかけたのが雨です。 「雨の影響で、またさらに1割、トータルで全体の2割くらいは落ちてしまった感じです」 収穫の最盛期を迎えた先週末、台風21号などの影響で、11月としては異例の大雨となり、暑さを乗り越えた柿にも被害がでました。 暑さや雨は、味や見た目にどのような影響があるのでしょうか。 「ひび割れから水が浸透していって、パリッと割れて落ちてしまうという。味自体は悪くないんです。天気は良かったので味はいいんですけど、見た目が黒ずみとかが増えています」 一方で、ハウス栽培の柿は順調だといいます。 「ハウスは例年に比べてちょっと多いです。夏場には、夜の気温が下がらなかったため、換気扇をまわしたり、根に水をかけて冷やすなどの対策をしました。色が入るのと、大きくなるのがだいたい10日から2週間遅れていて、収穫時期が例年より1週間くらい遅れで始まっています」 収穫開始が遅れたことで、今年は、年末まで柿を味わうことができるそうです。