経済低迷時「日本=倹約」「アメリカ=破滅的消費」 この“差”はどこから? 専門家解説
日米の消費動向について教育経済学を専門とする慶應義塾大学の中室牧子教授は「不確実性が高い中で消費を抑えるという日本の若者の行動は合理的に見える。対して、アメリカの動きは説明が難しいがあえて大胆に説明すると『将来に対する不確実性はあまり高くない』と考えているようだ。これはバブル世代が『もし収入が下がってもきっとなんとかなる』と考えていたことと似ている。アメリカは基本的にずっと成長している国であるため、将来を楽観的に見る傾向があるからだろう」と分析した。 アメリカと比較して、日本の若者は過度に不安を感じすぎなのか? 中室教授は「若者が抱いているのが本当に“過度な不安”なのかはわからない。そんな中、『日本の若者の消費を喚起しよう』という政策が果たして正しいのかは個人的には疑問符がつく。若者たちが不確実性を強く感じているのであればそれを取り除くような政策をちゃんと実施すべきだろう」と述べた。 (『ABEMAヒルズ』より)