「 8時間以上保育園にいる子は荒れる…だと!?」現役保育士の発言に異論が噴出!他人の子育てに「 決めつけ 」を持ち込む危うさを追う。
「ほんとコレばっかりは子どもによるとしか言いようがありません。もしかして統計を取ったら、そうなるのかもしれませんけど。保育士個々の価値観にもよりますしね」。 そんな愛美さんが気になっているのは、保育園で大荒れなのにママが来ると一気にいい子ちゃんになる子供たちだ。 「さりげなく聞いてみるんですけど、家では荒れることがないと話す親御さんも結構います。見栄っていうんですかね。怒ったり、機嫌を損ねない子供の方がいいと思っているんでしょうね」。 ただそういうケースは話を聞いていくときちんとぐずったり、駄々をこねたりしている様子を話していくれるという。問題は手がかからないと一刀両断。それ以上は話さない親だ。 「決めつけているっていうんですかね。うちは全然大丈夫ですで済ませるタイプ。おそらく子どもがぐずぐずする隙を与えないんだと思うんですよね。間髪入れず、風呂に入れてご飯食べて寝かせたるとか、帰ってからも動画を見せながらご飯を何となく与えて自分は仕事をするみたいなケースもあるみたい」。 噛みつきや引っ掻き、おもちゃが譲れずに苦労をしているYちゃんは愛美さんの受け持った中でも最も心配な1人だ。 「0歳児からお預かりしてきました。その子の場合は保育園にいたのは9時間~9時間半くらいなので8時間よりは長いことになりますね。ただ別段長い保育時間というわけではなかったです。平均値って言うんですかね」。 親は真面目そうなタイプで、困り事などは一切ないと言い切っていたそうだ。 「家ではいい子ですと。そう言われてしまったら、こちらはそこまで。実際、今の保育園では怪我をさせた方の親には毎回は連絡をしません。もちろん大怪我は別ですけど」。 ほかにも「病院でも泣かない」「注射も大丈夫」「1歳半でオムツも完璧に取れた」など、大人の都合よく生きる子供であることを表すような発言が多かったという。 そんなYちゃんが大きなトラブルを起こす。 「お友達を突き飛ばしてしまったんです…」。 【後編】では、リアルなYちゃんの姿を両親の言動から紐解いていく。 取材・文/橋本 千紗
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