「 8時間以上保育園にいる子は荒れる…だと!?」現役保育士の発言に異論が噴出!他人の子育てに「 決めつけ 」を持ち込む危うさを追う。
SNSでしばしばトレンドワード入りする専業主婦。今、また新たな火種が浮上している。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「長時間保育園に子を預けていると子供が精神的に不安定になったという趣旨のポストがきっかけだったようです。それに対して保育士の方が現場では長時間保育の子は難しいという認識が当たり前にあるとポストしたことで一気にトレンドワード入りした模様」。 これは確かにさまざまな意見が出そうだ。 「保育士の方は預けることの是非ではなく、長時間保育でも問題ない!と一刀両断するのではなく、子供たちも家ではない空間で頑張って過ごしていることを認めてあげてほしいとポストをしていました。丁寧な文面でしたし、誰かを強く傷つけたいと思ったものではなかったのでは?ただ、いろんな意見が投げかけられているのもまたリアルです」。 共働き率が上がる以上、保育園に預けられる子供も増えていることは間違いない。今回はそんな長時間保育を直に体験している現役保育士に緊急取材をした。 ------------------------------------------------------------------------------------------
沼山愛美さん(仮名・38歳)は、キャリア15年の現役保育士だ。自身も3歳の子を育てる母でもある。 「今回の長時間保育についてのツイートを見て、色々思うことはありましたね。どちらの気持ちも理解できるっていうか…」。 愛美さんの園では長時間保育の子供の中でも特に時間の長い子供たちは朝7時半から夜の7時まで、11時間半を保育園で過ごしていると話す。 「保育士も勤務時間があるので、丸1日同じ先生というわけにもいきません。だからこそ連携は密に取るようにしていますが、なかなかご両親とお話しする時間もないというのがリアルなところです」。 とにかく忙しい親御さんだからこそ、長時間保育になるのだ。お迎えも送りも一刻を争うムードだったりする。 「帰りなんてお迎え時間ギリギリだから、余計焦ってらっしゃったりします。こちらも勤務時間が終わりを迎えるところですし、ご両親はここから帰って夕食、お風呂となるわけでしょう。悠々とおしゃべりって雰囲気にはなりません」。 愛美さんの保育園は規模が大きく、0歳児から6歳児まで全体で200人を超える子供が在園している。 「0歳児から預かっている子は長時間保育の子が多い印象ですね。生後3ヶ月とかで預けるくらい仕事が忙しかったり、事情があるのでしょう。でもだからといってそういう子がみんな難しい特性を有しているとは思いませんね」。 早帰りする子どもにも難しい子がいるというのが愛美さんの印象だ。
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