御嶽山噴火10年 戦後最悪の火山災害…死者58人・行方不明者5人 登山口で遺族らが啓発活動「自分の命を自分で守ってほしい」
63人もの死者、行方不明者を出した御嶽山の噴火から10年がたちました。麓では、まもなく追悼式が行われます。 御嶽山噴火10年 妻は亡き夫の姿追って “最後の場所”辿り着くまで5年 10年越しの『再会』…「また会えるとは」 雲の向こうにうっすらと見える御嶽山。10年前のきょう9月27日に噴火し、多くの人が犠牲になりました。秋晴れで紅葉の見ごろだった午前11時52分。山頂付近には多くの登山者がいました。噴火による死者は58人、今も5人が行方不明です。 山びこの会が登山者に呼びかけ: 「気を付けて行ってきて、今日天気悪いし」 けさは、遺族などで作る「山びこの会」が登山口で啓発活動を行い、ヘルメット着用などを呼びかけました。 夫を亡くした野口弘美さん: 「登山するときは火山に登るんだという気持ちを忘れないで、自分の命を自分で守ってほしい」 当時一緒に登った甥が行方不明の野村正則さん: 「10年間(行方不明の)亮太を待たせてしまった自責の思いが強い10年」 この後、麓の長野県王滝村で追悼式が行われ、噴火時刻の11時52分には遺族や地元の関係者が黙とうを捧げます。
長野放送