ドイツに大勝もルイス・エンリケのスペイン代表が抱える課題【WSDのザ・ジャーナリスティック】
S・ラモスは強い精神力で辛うじて面目を保っている
グループステージの最終節でスペインはドイツに6-0と完勝。バランスは悪いが個の力が噛み合うと強さを発揮するのは、L・エンリケ監督のチームの特徴だ。(C) Getty Images
スペイン代表がネーションズ・リーグで決勝トーナメントに進出。ドイツを抑えての快挙に称賛が集まるが、個が優先されたチームはバランスが悪く内容も乏しかった。まるで「MSN」が戦術だった頃のバルサのように。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2020年12月3日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― UEFAネーションズ・リーグにおいて、スペイン代表は最上位であるリーグAのグループ4で1位となり、決勝トーナメント進出を決めている。 第4節のウクライナ戦では敵地で0-1と敗れ、第5節のスイス戦でも1-1と引き分けて勝点を取りこぼしていたが、最終節のドイツ戦で6-0と大勝。逆転で1位となった。 大会そのものが盛り上がっていないのは明白だが、親善試合よりは緊張感はあるかもしれない。事実、スペインはドイツ
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