BRICS「非加盟」を決定 アルゼンチン、書簡で伝達
【サンパウロ共同】アルゼンチンの右派のミレイ政権は29日までに、中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカによる新興5カ国(BRICS)に加盟しないことを決定し、5カ国へ書簡で伝えた。大統領府によると、書簡は22日付。 今年8月のBRICS首脳会議でアルゼンチンの加盟が決まっていたが、12月に就任したミレイ大統領が方針を転換した。サウジアラビアとイラン、アラブ首長国連邦(UAE)、エチオピア、エジプトの5カ国は来年1月1日に加盟する。 書簡では外交方針が左派のフェルナンデス前政権と異なることを説明し、加盟は「適切でないと判断した」と伝達。アルゼンチンのメディアは、加盟を強力に後押しした中国をミレイ政権が「軽視」していると指摘した。 ミレイ氏は就任前に、BRICSに入っている中国やロシア、ブラジルの左派政権を「共産主義」などと批判していた。