【ブライトン戦現地レポート】 南海岸に訪れた別れ…名将のラストダンスが物語るブライトンの魅力とは
ブライトンというクラブの魅力はどこにあるのか。 サポーターに問えば千差万別の回答が返ってくるだろう。 しかし一つだけ共通して全員が言及すると考えられるのは、トニー・ブルームというオーナーの存在だろう。 地元で育った彼はスタジアム建設費をポケットマネーで支払ってしまうほどクラブへの深い愛情を持ち、オーナーである前に生粋の「シーガルズ」だ。 ビッグクラブに比べると予算は限られているが、その中で常にクラブを第一に考え行動に移せるオーナーは、現代フットボール界を見渡せば稀有な存在だと言い切るに容易い。 二つの突然の別れにも彼なら解決策を見出せるのではないか、そう信じるサポーターも多いはずだ。 夏季プレシーズンでの日本行きも決定し、ブライトンの視線はすでに次のシーズンを見据えている。 別れの後にやってくる新たな出会いにも心を踊らすことができるのは、ブライトンのようなクラブを応援する者の特権なのかもしれない。
朝倉晃太郎