先生がテストを採点する時代はもう終わり? AI導入で採点時間6割減少 生徒と向き合う時間に
RKB毎日放送
中学校や高校で、定期テストの採点をAIがサポートしてくれるシステムを導入する動きが全国で広がっています。 【画像で見る】デジタル自動採点システム導入 去年導入した学校では、教員の負担が軽減したと歓迎する声があがっていますが、果たしてその精度と効果は。 ■「かなり楽になりました」 616人の生徒が通う、福岡市博多区の席田(むしろだ)中学校。今週、1学期の期末テストが終わりました。 福岡市の中学校では教員の負担を軽減するため、去年9月からAIが採点をサポートするデジタル自動採点システムを導入しています。 教師「かなり楽になりましたね。」 ■記述式の問題はどうする? 模範解答と生徒全員の解答用紙をスキャンしてデータ化するとカタカナやアルファベット、数字などの記号問題はAIが読み取って自動で採点してくれます。 記述式の問題は生徒全員の回答を並べて、模範解答と見比べながら○×をつけていきます。 席田中学校 舟越哲也 教諭(数学科) 「めくる作業がまずなくなります。デスクトップに全員分の回答が出ますので、そこでクリックしていきながら〇×と決めていく。1時間かかっていたのが、20分~30分くらいの感覚で、かなり楽になっています。」 ■AIが判別できないケースも 席田中学校 奥田康人 教諭(社会科) 「生徒は『ウ』と思って書いていると思うので、こういうところが、まだまだAIでは認識できないので、ここは我々が確認してクリックしたら〇に変わります。 多くの先生が、土日にかけて家で採点とかしていたんですけど、持って帰ってしまうと、紛失などリスクがある。作業時間が短くなるので、全て勤務時間内で採点が終わって、業務軽減かつ、個人情報保護にもすごく役に立っていると思います。」 ■先生も前向きになれる 点数や平均点、正答率もAIが自動で計算して、データ集計してくれます。 席田中学校 浅見宏亮 校長 「採点の時間が減ることで、授業の準備であったり、部活動の指導であったり、子供と向き合う時間が確保されることは、先生方もすごく前向きになると思います。」