野杁正明がONEデビュー戦で無念の判定負け。シッティチャイの牙城を崩せず【ONE】
K-1 WORLD GPのスーパー・ライト級とウェルター級の2階級制覇王者の野杁正明(team VASILEUS)が6月8日、「ONE 167: Tawanchai vs. Nattawut II」(タイ・バンコク/インパクト・アリーナ)でONEデビュー戦に臨むも判定で敗れた。 野杁はONEフェザー級 キックボクシング3位のシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)と対戦した。シッティチャイは128勝(39KO)35敗5分の戦績を誇るムエタイレジェンド。ムエタイではルンピニーで王座を獲得し、キックボクシングではGLORY世界ライト級王座を6度防衛している。今年1月のONE日本大会では日本のファンにもおなじみのマラット・グレゴリアンと対戦し、KO負けを喫し、現在2連敗。今回は再起をかけての一戦だった。 野杁のセコンドには渡辺雅和トレーナー、武尊、松倉信太郎が就く。
1R、シッティチャイはサウスポー、野杁はオーソドックス。いきなりシッティチャイが左ミドル。野杁もミドル、ローを返す。シッティチャイは左ミドル、左ロー。野杁は右インロー、詰めて右ストレート。シッティチャイもパンチを返す。野杁はサウスポーにチェンジして左ボディー。なおも詰めて左ボディー。シッティチャイは前蹴り、左ストレート、ヒザ、アッパー。野杁は詰めてロー、パンチ。シッティチャイは右ジャブ、左ミドル、前蹴りで突き放す。詰める野杁に右アッパー、左ストレートのコンビネーションでアゴをはねさせる。野杁はスイッチを繰り返し、ロー、パンチ。 2R、野杁はサウスポーから。左カーフ、右三日月。シッティチャイは前に出る野杁にアッパー。野杁がガードを固めて前に出るが、シッティチャイはパンチの連打、左ミドルと手数で圧倒。シッティチャイは左アッパー。野杁が詰めるがシッティチャイは左アッパー、ヒザをボディーに。なんとか距離を詰めたい野杁だが、シッティチャイは前蹴り。近づくと左アッパー。野杁はサウスポーから左カーフ。詰めてパンチを連打もシッティチャイは巧みに体を寄せる。野杁が詰めてノーモーションの右ストレートでアゴをはねさせる。