ジャパンＣを制したドウデュース（手前、カメラ・相川　和寛）

◆第４４回ジャパンカップ・Ｇ１（１１月２４日、東京・芝２４００メートル、良） 　国内外から強豪が集まった世界頂上決戦に１４頭が出走し、１番人気のドウデュース（牡５歳、栗東・友道康夫厩舎、父ハーツクライ）が直線で豪快に伸び、天皇賞・秋に続くＧ１連勝を決めた。２０２１年朝日杯ＦＳ、２２年日本ダービー、２３年有馬記念を含む５回目のＧ１勝利。武豊騎手は１９９９年スペシャルウィーク、２００６年ディープインパクト、１０年ローズキングダム、１６年キタサンブラックに続くＶで、並んでいたクリストフ・ルメール騎手を上回り、歴代単独最多の５勝目とした。勝ちタイムは２分２５秒５。 【データで見る】ドウデュースの血統、戦績 　武豊騎手が負傷で騎乗できなかった昨年は４着で、２年連続の挑戦でリベンジを果たした。今年いっぱいでの引退が発表されており、昨年制した有馬記念・Ｇ１（１２月２２日、中山・芝２５００メートル）に向かうかも含めて今後に注目が集まる。なお、勝てば２０００年テイエムオペラオー、０４年のゼンノロブロイに続く史上３頭目の同一年秋古馬３冠となる。 　２着は２頭同着で７番人気のドゥレッツァ（ウィリアム・ビュイック騎手）と、８番人気のシンエンペラー（坂井瑠星騎手）だった。 　武豊騎手（ドウデュース＝１着）「メチャクチャうれしいです。ドウデュースの走りができて本当に良かったです。いつも通り状態が良く、状態が良かったので自信を持って乗りました。（道中は）思った以上にペースが遅く、いい流れではなかったのですが、スタイルを変えないつもりで乗って、折り合いに苦労しました。勢いがついてからはアッという間に先頭に立って心配したのですが、そこからもつのがドウデュースです。並の馬では最後までもたないので、本当にすごいなと思いました。（主戦を務めたディープインパクトのライバルだったハーツクライ産駒でＪＣ制覇）意識していなかったのですが、そこが競馬の面白いところです。前走の天皇賞といい、本当に素晴らしい末脚で、いい馬に出会えたと思います。海外からもいい馬が来ていて、きょうは勝ちたいと思っていました。皆さんの期待に応えられて良かったです。レース後、無事なら有馬記念が引退レースになると思うので、いい形で締めくくりたいと思います」