「円満」気持ち込め、鏡餅作り最盛期 岐阜・大垣の和菓子店に活気
正月に飾る鏡餅作りが岐阜県内各地の和菓子店で最盛期を迎えている。大垣市郭町の餅惣では28日、従業員がつきたての餅を1個ずつ丸める作業に追われた。 同店では、地下からくみ上げた水にもち米を半日以上浸して蒸し、機械でついた後、手作業で丸餅に仕上げる。今年は県産タカヤマモチ約5トンを用意。28~30日が作業のピークで、アルバイトを含む15人で早朝から深夜まで作業する。予約販売のほか、神社や企業、ホテルなどにも届ける。 28日には、店頭に予約した餅を受け取る客の列ができた。午前中は予約分の受け渡しのみだが、午後1時以降は店頭で鏡餅などを数量限定で販売している。 鳥居清社長(55)は「正月の大切な文化として餅を食べてもらえることがうれしい。岐阜産のもち米で作った餅で良い正月を迎えてほしい」と話した。
岐阜新聞社