”夫婦のトラブルの原因”はおおむね「2つ」しかない!当たり前なのに多くの人ができていない、夫婦関係改善のための「解決策」を提案!
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第45回 『「仕事と家庭は別」という考え方が夫婦関係の“落とし穴”…今すぐにでも実践できる、夫婦関係改善に役立つ「ちょっとした気遣い」』より続く
夫婦関係の一番の悩みは?
離婚を回避したいと相談に来る方には共通の目標があります。それは、「夫婦関係を改善して、これから本当の人生の幸せを手に入れる!」ということ。 それに向けて私は、まず「あなたの一番の悩みは何ですか?」と聞くことからはじめます。 するとたいてい、こういう答えが返ってきます。 「パートナーの気持ちがわからない」「自分の今後の生活が不安」「子どもの教育、進学が心配」「モラハラ、浮気をやめてほしい」「夫婦仲を元の通りに修復したい」……。 夫婦のトラブルの原因は、おおむね2つに整理されます。
夫婦のトラブルの原因
原因1パートナーを大事にしていない ・パートナーを大切にしなかった……子どもを優先していた。他の人にばかり気を遣っていた ・パートナーにうまく甘えられなかった……可愛いと思われる行動をとれなかった ・いいことは「当たり前」で、不安なことばかり取り上げていた……いつもネガティブに接していた 原因2自分の要求を優先させていた ・感情だけで行動していた……ケンカの際に性急に解決しようと無理をした ・相手を理解しようとしなかった……自分本位の考え、常識をつきつけ、相手の価値観を認めようとしなかった
解決策は?
これに対して、次の解決策が考えられます。 解決策1 パートナーの価値を認め、優しく接して、相手をリスペクトする……経済力、他人からの評価、子どもへの影響を考える 解決策2 冷静になって相手の気持ちを分析し、喜んでもらえることを考える 当たり前のことのように思われるかもしれませんが、実際には多くの方ができていないのです。
岡野 あつこ(夫婦問題研究家・パートナーシップアドバイザー)
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