マルチビタミン”サプリは無意味!? 「病気で死亡するリスクは下がらない」アメリカの研究結果
研究グループが発表した内容への受け止めは?
編集部: アメリカ国立がん研究所の研究グループが発表した内容についての受け止めを教えてください。 中路先生: 今回のアメリカでの研究結果は、サプリメント好きなアメリカ人を対象とし、マルチビタミンの摂取と死亡リスクとの関連を検討した大人数のコホート研究であり、大変興味深い研究と思われます。 ただし、もともとマルチビタミンを摂取する人は肥満や喫煙、高血圧や糖尿病などの生活習慣病などの健康に不安を持っている人が多いと思われ、マルチビタミンによる影響というよりは、マルチビタミンを摂取する人のキャラクターが多く反映されていることには注意すべきと考えます。 いずれにしても、今回の研究結果にあるように、マルチビタミンに頼らず、規則正しい生活習慣を心がけていくことが重要です。
まとめ
アメリカ国立がん研究所の研究グループは、「マルチビタミンのサプリメントを毎日摂取しても死亡率は下がらない」という研究結果を発表しました。サプリメントはドラッグストアなどでも簡単に買えるので、こうした有効性についての研究は注目を集めそうです。
【この記事の監修医師】 中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター) 1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
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