「宝塚の舞台を降りるといつものちなつ」月組、鳳月杏さん 遅咲きのトップ就任!身長も靴の大きさも同じ、脚の長さだけは違う!
100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第82回は「鳳月杏さんトップ就任!」のお話です。 (写真提供◎越乃さん 以下すべて) 【写真】瀬奈じゅんさんから送られてきた写真 * * * * * * * ◆鳳月杏さんが月組トップに就任 私が組長時代の下級生、鳳月杏さんが月組トップに就任するというニュースを聞いたとき、声を上げて喜びました。 そして先日、全国ツアー公演『琥珀色の雨にぬれて』『Grande TAKARAZUKA 110!』で新トップとなった鳳月杏さんと天紫珠李さんのプレお披露目公演が行われました。 ところが、観に行けなかった私。 仲間のInstagramの感想や嬉しそうな写真に、勝手に喜びを分かち合っていました。 「史上最も遅咲きの19年目のトップ就任」 ネットの記事で知りました。 私の中ではいつまでもかわいい下級生ですが、気がつけば学年が上がり、ダンディな色気のある男役に成長していました。 そんな鳳月杏さんに、ここらでしっかり向き合ってみようかと思います。
◆長身超絶スタイル 3歳からクラシックバレエを習い、小学生の頃は授業が終わるとバレエのレッスンに通っていたという、私とまったく同じ幼少時代だったようです。(Wiki情報) 身長が伸びすぎたのも同じ。 そして172センチの身長も同じ。 退団後に白い短靴が必要になり、貸してくれたのは彼女でした。 足のサイズも同じ、だったようです。 ただ、脚の長さは負けます。 「172センチの長身超絶スタイルで、芝居、歌、ダンスの三拍子そろった男役」 ネットのニュースに書かれていました。 長身超絶スタイル、同じ身長ながら言われたことのない言葉です。 脚長っ!という長身超絶スタイルは、鳳月杏さんを語る上で特筆すべきポイントです。 ごくたまにある女役でのおみあしの長さと美しさには、「参りました」と思わず言ってしまいそうになるほど、そのスタイルはスター性に満ちています。