【純金融資産1億円超の世帯】は日本に何パーセントいる?富裕層によくある3つの節約パターンとは
富裕層によくある3つの節約パターン
先程から見てきた通り、自家用車や時計などに思い切ってお金を使う富裕層の方は多いです。しかし、「使うところは使い、使わないところは徹底して使わない」と決めて、普段は質素に暮らしているという方は意外なことにたくさんいます。 ここでは、富裕層の方と接する機会の多い元金融機関職員である筆者が、富裕層に顕著な3つの節約パターンについて実体験をもとに解説していきます。 ●服装にお金をかけない まず第一に、意外にも服装にお金をかけない富裕層の方は多いです。 元金融機関職員である筆者が出会ってきた富裕層の方は、ブランド物の高級な服よりも、むしろファストファッションなどの庶民的な服を好んで着ている方が多かったです。 劣化しにくい時計などと比較すると、ブランド服のリセールバリューはそこまで高くないことも影響しているのかもしれません。たくさんお金を稼ぐ方こそ、出費先は冷静に選んで節約していると考えられます。 ●コンビニでの出費を抑える コンビニでの出費を抑える方が多いのも、私が見てきた富裕層の特徴の一つです。 コンビニでは多くものが定価で販売されており、スーパーよりも値段が高い場合がほとんどです。多くの富裕層の方は、意外なことにスーパーとコンビニの値段の違いをしっかり把握し、日用品に極力お金をかけないようにしています。 ●年会費・月会費を管理する 昨今では、動画や音楽配信、ショッピングなどの様々な場面において、月や年ごとに一定の費用がかかる、サブスクリプションのようなサービスが提供されています。 「もう使っていないのに、ずっと年会費・月会費を払いっぱなしだった」というものがあることに、思い当たる方も少なくないはずです。 富裕層には、自分が契約しているサブスクリプションを正確に把握し、必要なものと不要なものにきっちり仕分けしている方が多く見られます。
まとめにかえて
今回は日本の富裕層について解説してきました。「お金持ちは大金を使って贅沢している」というのが一般的なイメージとして考えられますが、資産を持っている方こそ倹約家が多いものです。 また、彼らの多くは事業での収入を増やすだけでなく、投資などを利用して資産形成も行っているでしょう。 お金でお金を生む仕組みが活用できると、より資産を増やしていくことができるでしょう。 このように、富裕層の行動を参考にすることで、私たちも賢く資産を増やすヒントが得られるかもしれません。 円安や物価高など、最近の経済環境の変化に悩まされることもあるかと思いますが、彼らの資産管理方法や消費傾向から学ぶことで、自分の資産運用に役立てることができるはずです。 ただし、投資などの資産運用にはリスクも伴います。リスクに対して不安のある方は、まずは固定費の削減や資産運用の情報収集など、できるところから始めていきましょう。 将来お金に困らず安心して暮らすために、賢いお金の使い方を心がけていきたいですね。
参考資料
・株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」 ・Black Card 1 株式会社「ラグジュアリーカード利用データ調査」 ・Black Card 1 株式会社「ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査」 ・金融庁「NISAを知る」 ・厚生労働省「iDeCoの概要」
菅原 美優