「軽薄極まるスローガン」「激寒ギャグ」高市早苗氏「サナエあれば」キャッチフレーズがダダ滑りで興ざめする民意
9月10日現在、8人が名乗りを上げて大混戦になっている自民党総裁選(9月27日投開票)だが、高市早苗経済安全保障相の出馬表明により、「憲法改正」「男系男子による皇位継承」「積極財政支出」などを主張する「保守層」が活気づいている。 【写真】「サナエあれば」高市早苗氏の会見で不評だった“ギャグ” 「安倍晋三元首相が亡くなってから、保守層の議員、党員は拠り所を失っていました。高市氏は2021年の総裁選で『推薦人20人の確保は難しい』と言われながらも、安倍氏が後ろ盾になったことで出馬にこぎつけた過去があります。そうしたことから今回は『保守層の代表』といった位置付けになっています。 9月3日、4日、日本テレビが党員・党友に『誰を支持するか』を調査したところ、石破茂氏(28%)、小泉進次郎氏(18%)に次ぐ17%で3位でした。議員票も、かつて安倍派に所属していた議員からかなり流れると思われますので注目です」(政治担当記者) その高市氏の出馬表明が9日におこなわれた。高市氏は「国家の主権と名誉を守り抜く」「外交力、防衛力、経済力、技術力、情報力、人材力の6つの『力』を伸ばす」「日本をもう一度、世界のてっぺんに押し上げる」と気勢をあげた。 「さらに『核兵器を持たず、 作らず、持ち込ませず』の非核三原則にも触れ、『アメリカの拡大抑止の下にあるのであれば、“持ち込ませず”については議論しなければいけない』と踏み込みました」(同前) 鋭い視線と歯切れのよさ。まさに高市氏の独壇場となった会見場の後ろには国旗が掲げられていた。しかしその横にあった「サナエあれば憂なし。」のフレーズが「らしくない」と不評を買っている。これには、自民党支持者もがっかりだ。 「ダジャレ感が過ぎてますよ。学生時代にヘビメタのロックバンドを組みドラムを担当、大型バイクも乗りこなして、阪神タイガースファンを公言してやまない『親しみやすさ』を出したかったのでしょうが、キリッとして欲しかった。逆効果です」(自民党支持者) Xにも《良いキャッチフレーズですね》《覚えやすくてよい》など好意的な意見もあったが、やはり失望のコメントもあふれていた。 《ん~捻りがないね。 座布団なし》 《軽薄極まるスローガン》 《このキャッチコピー… 若者に届くのだろうか…》 《親父ギャグに爆笑》 《冷静に考えて激寒ギャグでは?》 ウケを狙った“サナエギャグ”だったのかもしれないが、結果はダダ滑り……。ここから巻き返す方策も「サナエ」ているのだろうか。