【RIZIN】クレベル・コイケ 鈴木千裕との大熱戦制し王座奪還「UFCじゃない、RIZINだよ! ボペガー!」
大みそかの総合格闘技イベント「RIZIN.49」(さいたまスーパーアリーナ)で、クレベル・コイケ(35=ブラジル)が激闘の末に鈴木千裕(25)を破り、RIZINフェザー級王者に返り咲いた。 【写真】喜び過ぎてRIZINガールにシャンパンをぶっかけるクレベル・コイケ 両者は2023年6月にも、当時クレベルが保持していた同王座をかけて対戦。試合はクレベルが1ラウンド2分59秒で一本勝ちしたが、前日計量をクリアできなかったために記録はノーコンテストで王座はく奪となっていた。 この日はその再戦となったが、1ラウンド(R)序盤は立ち技の攻防で共にカーフキックでふくらはぎを蹴り合う。鈴木からはテークダウンを警戒して距離を取りながら打撃を打たれたが、クレベルはタックルから引き込みに切りかえて下に潜り込む。そこから足をすくってマウントに移行したが、鈴木の必死のディフェンスを前に一本は取れなかった。2Rもグラウンドに引き込みマウントを取りつつ三角絞めなどを狙ったが、決め切ることはできなかった。 そして、新年を迎えると同時に開始された最終3Rは白熱の攻防となる。再びタックルから引き込んだクレベルは、両脚で鈴木の腰を挟んでクローズドガードで捕獲。すると鈴木に上からヒジを叩き込まれて額から流血させられたが、ひるまないクレベルは下から三角絞めの形で捕まえた。 だが、これでも決まらない。三角ロックでとらえられた鈴木は頭を後ろに下げながら脚を体にかけて背筋で絞めを緩め、その体勢からかかと落としを連発。これに思わずクレベルも脚を解いたが、好機は逃さずマウントに移行し、腕十字を狙いながらパウンドを落とし続けた。 試合はそのまま終了のゴング。その瞬間、ABEMA PPVで配信された放送席では解説のの川尻達也が思わず「2025年ベストバウトじゃないですか!?」と叫ぶほどの好試合で、結果は相手をコントロールし続けたクレベルが判定3―0で勝利した。 試合後、マイクを持ったクレベルは「みなさんコンバンワ! みんな、ハッピーニューイヤー! 神様ありがとうございました」と歓喜だ。そして家族やチームメートに感謝を述べると「千裕、かっこ悪いじゃないじゃん! アナタ強いじゃん。今日ありがとうございました」と鈴木を賞賛。そして最後に「UFCじゃない。RIZINだよ!」と叫んでから「1、2、3ボペガー!!」で締めくくった。
東スポWEB