<斉藤壮馬×山根綺>「るろ剣」第2期「京都動乱」対談(2) 剣心組の団結力 壁を乗り越えた末の“再会”を目指して
--斉藤さんが第2期で感じている壁とは?
斉藤さん 今収録しているのが、絶体絶命のピンチに陥るほどの強敵に出会う前くらいの段階なんです。なので、徐々に徐々に自分の中に熱をためていくというか。第1期は、数話に1回、全力の熱を放出する話数があったのですが、今回は、より長いスパンで物事を考える必要があると思います。熱をためにためて、いざという時に第1期をも上回る全力を出せるようにしたいなと思っています。
--山根さんも壁と感じているシーンはありますか?
山根さん 御庭番衆のみんなが死んでしまっていることを知るシーン、その後の蒼紫様と翁が戦うシーンは、操にとっては今まで乗り越えたことがないような大きな壁だと思います。それをどうやって乗り越えるかというのも、見どころの一つ。第2期の序盤は元気で明るい操が多いのですが、今後は彼女が見せてこなかった表情がたくさん出てくるので、しっかりと大切に演じたいと思っています。
--「るろ剣」で剣心役、操役として共演して感じたお互いの声優としての印象は?
斉藤さん 山根さんと本格的に共演するのは初めてなので、どんなお芝居をされるのかは、マイク前で初めてしっかりと感じたのですが、操って結構難しいキャラクターだと思うんです。ただうるさいキャラクターになってもいけないし、かといって媚びるような感じになってもいけない。天真爛漫なキャラクターだからこそハンドルさばきが難しいだろうなと思っていたんです。これは剣心組のみんなに感じていることなのですが、山根さんもテスト、本番、リテークと回を重ねるごとに絶対良くなっていく。その対応力、くみ取る力がすごいなと。山根さんが操というキャラクターをつかんでからは、操が物語のリズム、緩急をつけてくれるので、すごくやりやすかったです。操のリズムに乗っかっていけば、剣心も自然といろいろな表情が引き出されるので、すごく掛け合っていて楽しい方だなと思っております。