山根さん　最初どころではなく、第29話くらいまでは収録の前日に眠れないくらい緊張していました。これほど大きいタイトルで、自分が演じるキャラを過去に演じてきた方がたくさんいらっしゃるという作品を経験したことがなかったんです。なので、「皆さんに納得してもらうものを出さなければ」というプレッシャーをすごく感じていて、最初の頃は現場でもガチガチに緊張していたんですけど、斉藤さんをはじめ現場の皆さんがすごく明るく話しかけてくださって、「自分もここにいていいんだ」と思えた気がして。そこからは、自分が感じた操を自信をもって演じようと、自分の中で方向性が定まった気がしています。

　－－第1期では、収録現場を離れて、キャスト同士で食事へ行くことが多かったと伺いました。第2期でもそのような機会はあった？

　斉藤さん　そうですね。何度かご飯に行きました。だいぶ盛り上がっているよね？

　山根さん　だいぶ盛り上がっていますね（笑）。

　斉藤さん　先日、剣心組プラス操で初めて集ったんですけど、あまりそういう感じがしないというか、結構前から定期的にご飯に行っていたんじゃないか、みたいな雰囲気がありました。みんな年代が近いこともあって、話題が尽きないですね。僕はすきあらばみんなでご飯に行きたいなと思っているので、これからもそういう機会があったらいいなというくらい楽しいですね。

　山根さん　その会があまりにも楽しくて、その日の夜、ご飯会の続きを夢で見たんですよ。次の週の収録の時も「先週本当に楽しかったですね」という話で盛り上がって。皆さんがチームに温かく迎え入れてくださって、すごく感謝しています。

　◇第2期の壁　座長・斉藤壮馬の横顔

　－－第2期では、剣心たちが志々雄一派という強大な敵に立ち向かうことになります。収録でも剣心組の団結力は感じますか？

　斉藤さん　剣心組の面々はそれぞれの成長のため困難な挑戦を強いられると思うので、そこが新しい試みかなと思っています。今まで一緒の場所にいて、みんなで困難に向き合っていく形だったのが、それぞれが自分の壁をクリアしていくという新たな課題が生まれているように感じています。それは、我々役者陣も同じだと思います。自分の壁を乗り越えた先に、再び剣心組が集まる日が来るのかなと思っているので、自分も気を抜かずに毎話チャレンジしていく必要がある。剣心たちもまたそれぞれの壁を乗り越えて、再び相まみえる日を楽しみにしていますね。