芸術レベルのグッズも登場! パリ・東京・大阪の名コレクションが集まる「TRIO展」
クールなデフォルメにしびれる! 彫刻トリオ
最後は、彫刻のトリオ。すべて人物の彫刻ですが、どれも均整の取れた美しい姿ではありません。テーマは「デフォルメされた体」。 リシエの彫刻は足の部分が異常に細長くなっていますが、これは羊飼いたちが竹馬に乗る姿を表したもの。 このリシエに影響を受けた日本の彫刻家、柳原の裸婦像は肉付きがよいですが、戦争へのレジスタンスがこめられています。 クラインの作品は、女性のトルソ(胴体部分)が青く塗られたブロンズ像。鮮やかでインパクトの強い青色と、ゆがんだフォルムのアンバランスさがクールです。
芸術レベルのグッズも!
「TRIO展」はオリジナルグッズも充実。定番の絵ハガキやクリアファイルのほか、個性的なグッズもいろいろあります。 特に驚いたのは、ブランクーシの《眠れるミューズ》をそのままクッションにしてしまったグッズです。 頭部だけのクッション、どうやって使うのでしょう? 商品説明には「忘れられない強烈な存在感をもつぬいぐるみ。抱いて眠れば、いい夢が見られるかも?」とあります。本当に、一度見たら忘れられない、芸術レベルのインパクトの強さです。 サンプル品に触れてみると、意外に柔らかく、頭をなでると妙に癒されました。見た目の強烈さと手触りの心地よさのギャップにも惹かれるグッズです。( ¥3,850税込) 「TRIO展」は8月25日まで開催。ぜひ、お気に入りのトリオを見つけてみてください。
Information
会場:東京国立近代美術館 ※一部作品は展示替えがあります。 会期:2024年5月21日(火)~8月25日(日) 休館日:月曜日(ただし7月15日、8月12日は開館)、7月16日、8月13日 開館時間:午前10時~午後5時(金曜日と土曜日は午後8時まで、入館は閉館の30分前まで) 観覧料:一般 ¥ 2,200、大学生 ¥ 1,200、高校生 ¥ 700 巡回:大阪中之島美術館 9月14日(土)~12月8日(日)
田代わこ