連ドラ初主演作が話題の44歳個性派俳優、「SNSもネットニュースも見ない」を決めたワケ
配信ドラマには「もう一歩突き抜けられる」良さがある
――今作は地上波ではなくABEMAです。ネット配信と地上波それぞれで違いを感じることがあれば教えてください。 桐谷:それぞれの良さはもちろんありますけど、配信ドラマの場合は、もう一歩突き抜けられる感じはありますよね。 前作でも、こんなやっちゃっていいんだみたいな感じではあったので、やろうと思えばできるかも知れないけど、ある程度の規制は入るので。その分、地上波はテレビをパッとつけた人に見てもらえる良さがあります。 ――これ地上波でやってるんだ。すごいなって思った記憶があります。 桐谷:やっぱり『インフォーマ』は突き抜けないとっていう思いがあって。それは“エグさ”とかそういうことじゃなくて“何か突き抜けてる”感覚。 その“何か”っていうのは人それぞれ違うのかもしれないですけど、撮影してても「やっぱ攻めてるよね」「行くよね。そこまで」みたいな感じが『インフォーマ』の痛快さや良さだと思います。もちろん安全性とかはしっかりしてますけどね。
衣・食・住・情社会での情報との向き合い方
――あらゆる情報に通ずるカリスマ的情報屋“インフォーマ”を演じる桐谷さんですが、普段はどのように情報と向き合っていますか? 桐谷:僕、本当にSNSを一切やったことないんですよ。ネットニュースとかも基本的に見ない。 単純に今までSNSをやろうと思わなかっただけなんですけど、今って衣・食・住・情くらいの情報が生活に根付いてるから、無意識に情報を見てしまうし、それが自分の見たいニュースだけじゃないから、見ることによって急に気持ち落ち込んじゃったりすることもあると思うんです。 だから俺は、情報に関しては自分の気持ち良いものを選んでいったらいいと思ってます。 ――私自身も情報に感情が左右されやすいので分かります。 桐谷:あと、情報が本当か嘘かって、実は分からないじゃないすか。 だから、情報に振り回されるのではなく、自分の気持ち良い風に解釈することで、良い方向に扱えたらと思います。悲しい一面だけじゃなくて、光が差している方向にも行くっていうか。