連ドラ初主演作が話題の44歳個性派俳優、「SNSもネットニュースも見ない」を決めたワケ
俳優は“〇〇ごっこ”の延長
――続編は東南アジアで撮影したいって思ってたんですね! 桐谷:それは偶然、(監修・原作の)沖田臥竜さんたちもそう思っていてシンクロしていたからっていうのはあるんですけど、『インフォーマ』の新シリーズがタイでやれるとなってもうワクワクでした。 すでに3作目もやりたいって言ってるくらい、アイデアが出てきてしょうがないんです。 「シリーズ化したい」っていうのを、まだ2作目が始まってもないタイミングで言うのは違うかもしれないんですけど、『インフォーマ』は「あれもやりたい」「これもやりたい」っていう子供心に戻してくれる作品ですね。 ――子供の心に戻してくれる作品って最高ですね。 桐谷:そうなんですよ。初主演を子供心でやれたというのが俺にとっては嬉しいし大きい。 俳優を5歳の時からやりたかった僕にとって、この仕事は“〇〇ごっこ”の延長なんです。真剣に、思いっきり遊んでいるみたいな気持ちですね。他の作品もそうですが、『インフォーマ』は、それを改めて強くしてくれた作品です。
見応えたっぷりのアクション
――実在するタイの刑務所の中での撮影や、ワンカットアクション・カーチェイス・銃撃戦・大乱闘など……見応えたっぷりだそうですが、撮影の感想を教えてください。 桐谷:『インフォーマ』新シリーズの主演をやらせてもらえる時点で、本当に全部楽しかったです! 今回の撮影は初めてのことだらけじゃないですか。タイでしか撮影できないこともいっぱいあったし……。 でも東京に戻ってきてからの、後半戦のストーリーも僕めちゃくちゃ好きなので、そこの印象もすごい強いんですよ。色で言うと、タイのオレンジ色っぽい感じから、東京の群青色に変わっていくみたいな、あの感じもすごい好き。 ――後半はまた雰囲気がグッと変わりますもんね。 桐谷:そうなんですよ。タイでのパートが終わって、後半で木原に強烈なことがあって、葛藤していく部分があるんですけど、気がついたら体重が5、6キロ落ちていて。 ――えええ……! 精神的な部分が体に現れたんですね。 桐谷:自分のマインド的には大丈夫だったんですけどね。体調も何か変やったんですよ。ある意味、木原とシンクロしていたので「なんじゃこりゃ」と思いながらやってました。それくらいのめり込んでたのかもしれません。