お金の大切さ 児童実感 JA江刺、田原小で教室 農家経営を疑似体験 岩手・奥州
奥州市のJA江刺(小川節男組合長)は23日、JAバンクが全国規模で展開している金融教育の取り組みの一つとして、県内初となる「JAバンク おかねの教室」を市立田原小学校4年生を対象に開いた。同JA職員が同校で出前授業を行い、児童らが農家経営を楽しく疑似体験できるシミュレーションゲームを通じ、お金の使い方について学んだ。 金融教育は、経済・社会環境の変化を踏まえて学習指導要領が拡充されるなど、その重要性が高まっていることから、JAバンクでも力を入れている。同教室では、JAの総合事業体としての強みを生かし、「お金」に加えて「農業」についても学べる授業を試みる。 県内トップを切って開かれた同校では4年生10人が同JA金融部金融課の菅原菜央さんの指導の下、シミュレーションゲームに挑戦。農業経営者になったつもりで、どんな野菜の苗や肥料、農機具、農薬を購入するのか判断。生産から販売までの経費、売り上げなどの収支を計算した。