「冒険するように燕三条を楽しんでほしい」 ―工場の祭典2024が10月3日から4日間開催
工場見学だけにとどまらない楽しみ方も
―― また今年は、燕三条の企業をキャラクター化したカードゲーム「匠の守護者」とのコラボもあるそうですね。 結城:匠の守護者は元々、工場の祭典と角度は違えど、産業観光をやろうとスタートしたプロジェクトなので、親和性が高いんですよね。今年は、キャラクター化されている企業のうち約30社が工場の祭典の参加工場になっていることもあり、「匠の守護者キャッチ」というコラボ企画を用意しました。 キャラクター化された企業・工場に置いてあるパネルを見つけて写真を撮ってもらい、4社の写真を集めてXにハッシュタグ付きでポストしたら、工場の祭典本部で限定のレアカードをプレゼントする、という内容です。匠の守護者は県外にもファンが多いので、そうした方には絶望的な企画かもしれないんですが(笑)、一日あれば4社は回れると思うので、是非頑張って集めてほしいです。 ーー「聖地巡礼」のような企画になっているのですね。 結城:まさに「聖地巡礼」という匠の守護者の別企画もありますよ。もともと一部のキャラクターカードをNFTでも展開していて、この匠の守護者NFTを入手していると、燕三条の道の駅や店舗で様々なサービスを受けられる仕組みになっています。 このNFTに付随する「聖地巡礼」という企画では、燕三条の様々な名所、施設、工場に散らばったチェックインスポットに設置されたQRコードを読み込むことで、そこでしか手に入らないカスタマイズに必要なデジタルデータを入手できます。 聖地巡礼スポット: ・三条鍛冶道場(新潟県三条市元町11-53) ・万葉の富士(新潟県三条市白山新田1) ・八木神社(新潟県三条市北五百川51番地1) 今回の工場の祭典2024に合わせて、期間限定スポットも用意されています。是非、聖地巡礼してみてください。 期間限定スポット: ・燕三条駅(JRE Local Hub 燕三条) ・燕三条地場産業振興センター(新潟県三条市須頃1丁目17番地 1F) ・いづみ商会(新潟県三条市西四日町3丁目5-8) ――いよいよ開催を迎える工場の祭典2024ですが、来場者にはどんなことを感じながら楽しんでほしいですか? 結城:燕三条は、全国でも珍しい金属産業の集積地です。是非工場に来て、みなさんが普段使っている道具が、どんな思いで、どのように作られるのかを感じてほしいです。もしよかったら、そこで道具を買ってほしいし、今までよりもちょっとだけ大事に使ってもらえれば嬉しいですね。 安達:直接来るからこそ感じられる、職人の表情や仕草にも注目してもらえたら。プレス作業ひとつとっても、実際の作業だけでなく、スイッチを入れる前に真剣に準備する姿にもぐっと来ますよ。職人さんは無口なイメージがあるかもしれませんが、好きなものについて話し始めたら止まりません。初めて来場される方にもウェルカムな雰囲気で、お待ちしています。 結城:気軽に製造現場を見てもらうことがコンセプトですし、新潟県はグルメも景色も抜群なので、楽しんでほしいですね。特におすすめなのは背脂ラーメンです。太麵で、上に背脂がたっぷり乗っているラーメンですが、実は工場にも縁があって。職人向けの出前として流行したメニューで、忙しくてすぐ食べられなくても伸びないように太麺を使い、冷めないように脂を乗せたといわれています。諸説あるんですが(笑)、非常に象徴的な発祥なので、是非食べてみてほしいです。 安達:飲み屋街も良いですよ。三条には、人口当たりの酒場の数が日本一だったこともある大きな繁華街「本寺小路 ( ほんじこうじ ) 」があります。地元の人のコミュニティになっているので、そこでも深く地域と関わってもらえればと思います。 工場の祭典2024 開催期間:令和6年10⽉3⽇(木曜日)~6⽇(日曜日) 開催場所:新潟県燕市・三条市全域、及び周辺地域 主催・運営: 工場の祭典実行委員会 共催:燕商工会議所青年部、三条商工会議所青年部、公益財団法⼈ 燕三条地場産業振興センター、燕市、三条市 お問い合わせ:工場の祭典実行委員会事務局 電話:080-1186-0484 E-mail:kouba.0229@gmail.com
聞き手・文:横田伸治