水没事故から８２年、遺骨収集に向けた大きな一歩です。宇部市の長生炭鉱で内部につながる坑口が見つかり、今後、潜水調査が行われます。 ピーヤから約１００メートル、地下４メートルほどに長生炭鉱の入り口が埋もれていました。 横２２０センチ・高さ１６０センチで松の木で囲われていた坑口は、９月１９日から行われていた掘削作業で見つかりました。 【長正炭鉱の水非常を歴史に刻む会 井上洋子共同代表】 「やっと見つかって、水があふれ出た時に、一緒に涙もあふれ出た。中にいる皆さんに、まずは声かけができるところまで実現したということで、感慨深いものがあります。」 １９４２年の水没事故では、朝鮮半島出身者１３６人を含む１８３人が犠牲となり、遺骨は今も残されたままです。１０月末にダイバーが坑口から炭鉱内部に入り、潜水調査を行う予定です。 【長正炭鉱の水非常を歴史に刻む会 井上洋子共同代表】 「遺骨を発掘して、それぞれの故郷にできる限りお返ししたいと思っていて、潜水調査をして遺骨の一片でも見つけていただけるような、そういう可能性を信じて待っています。」 １０月２６日には、韓国から遺族ら１４人が来日し、坑口の前で祭事を行うということです。