【セントライト記念】コスモキュランダ 切れ切れの走り 加藤士師も納得の表情「どんな馬場でもやれる」
「セントライト記念・G2」(16日、中山) 楽に動いた。皐月賞2着、ダービー6着と春のクラシックで存在感を示したコスモキュランダが、美浦Wでエメリヨン(4歳1勝クラス)と併せて併入。6F87秒0-38秒2-11秒8と目立つ時計ではなかったものの、終始、余裕の手応えで切れのある走りを見せた。 動きを見守った加藤士師は「強い調教ではなく、疲れを残さないように馬なりでやった。いい調教ができたと思います」と納得の表情を見せる。中間は入念に乗り込んで仕上げた。「美浦へ来てから強い追い切りをやっても馬体は維持しているし、精神面も多少は大人になったかな」と感触を伝える。春から大きな変化はないものの、この馬なりに成長している。 今の中山芝はレコードタイムが記録される高速馬場。適性に関しては、「昔は時計のかかる馬場がいいと思っていたけど、今は気にしていない。ポテンシャルが高いので、どんな馬場でもやれると思っています」と師はうなずく。レコード決着の皐月賞で2着と時計の裏付けはある。過去の中山実績を踏まえると、舞台設定は申し分ない。 先週の紫苑Sをクリスマスパレードで制し、厩舎としては秋競馬で最高のスタートを切った。「重賞を勝ってみんなのモチベーションは上がっています」と笑顔。いい流れでバトンを受け取った皐月賞2着馬が、厩舎にとって2週連続となる重賞Vへ向かって突き進む。