「闇バイト強盗」に揺れた2024年…専門家が指南する、年末年始「自宅の防犯のキーポイント」
関東中心に緊縛強盗事件が相次ぎ、闇バイトが一般的に通じる言葉になるなど、物騒だったこの1年。警備会社には平常時の数倍の問い合わせがあるなど、防犯意識が高まっています。銀行休業の前にお金を下ろしたり、お年玉の準備をしたり、何かと現金が自宅に多い時期に気を付けたい防犯について話を聞きました。 【写真を見る】狙われやすいのは一戸建て?マンション?侵入経路7割が「窓」「玄関」 ■夏頃から増えたホームセキュリティーの「相談件数」ピーク時は8倍に 警備会社のALSOKによると、平常時と比べて2~3倍ほど問い合わせが増え、ピーク時(10月)で約8倍の問い合わせがあったということです。 Home ALSOK事業部課長 松田さん これまでは、「防犯カメラを設置したい」「防犯フィルムを購入したい」など具体的な相談が多かったのですが、最近は「家に来て警備コンサルしてほしい」というような広い要望・依頼が増えています。 ーー窃盗犯は「この家は狙いやすい」という目星をつけてから、家に侵入してくるわけですか? そうですね。入りやすい家を下見しているので、普段から注意する必要があります。年末年始だけこういう対策をすればいいというわけではなくて、普段から犯行しづらい環境にしておくことで、標的にならないようにする対策が必要です。 ■いつもより、家に現金が多い年末年始 侵入窃盗に気を付けて! 侵入窃盗の認知件数は、2002年の約34万件をピークに減少傾向にありましたが、2023年は前年と比べると20.9%の増加となりました。 このうち住宅を対象とした侵入窃盗は、1万7469件で前年比11.3%と増加していて、これは、一日当たり約48件発生している計算になります。 ■狙われやすいのは一戸建て?マンション?侵入経路7割が「窓」「玄関」。「合い鍵」による侵入も… 侵入窃盗の発生場所認知件数は、一戸建住宅が30.5%と一番多く、共同住宅(3階建以下)が7.3%、共同住宅(4階建以上)が3.8%となっています。 空き巣を始めとした侵入窃盗の多くは、鍵のかかっていない箇所から侵入していることがわかっていて、鍵がきちんとかかっているか確認することも重要です。無施錠の次に多いのが「ガラス破り」による被害でした。