「闇バイト強盗」に揺れた2024年…専門家が指南する、年末年始「自宅の防犯のキーポイント」
また、一戸建て・共同住宅いずれの形態の住宅でも「窓」と「表出入り口(=玄関)」からの侵入が全体の7割を占めています。 4階建て以上の共同住宅になると「合い鍵」による侵入も多くなります。(※1)合い鍵を玄関の周囲や郵便受けなどに隠すのはもってのほか。自宅の鍵の写真をSNSに投稿したり、鍵を手放す時間がないようにしたりして、十分に管理することが必要です。 ■自宅の防犯強化にはソフト・ハード面で対策を!犯人が侵入を諦めるのは「5分」 防犯のプロに気を付けるべきポイントを聞きました。 Home ALSOK事業部課長 松田さん 家のセキュリティは、ソフト・ハードの両面から対策できるという考え方です。 まず、ソフト面とは「今すぐに実践できる防犯対策」になります。 足場になりそうな物を家の周りに置かない、見通しをよくすることが挙げられます。外から見えづらい環境で侵入されてしまうと、犯人にとっては好都合な環境になってしまうので、植栽などで周りが覆われないようにお手入れすることも、とても重要です。 ーーハード面とは何でしょうか? ハード面とは、わかりやすく言えば「設備を整える」ということです。 玄関の鍵でいうと、ピッキングがしにくい「ディンプルキー」に替えられます。窓ガラスに防犯フィルムを貼ることで、万が一、ガラスが破られた場合でも侵入を遅らせることができます。5分かかると侵入者の約7割は諦め、10分以上かかると侵入者のほとんどは諦めるというデータ(※2)もあるので、侵入に対して対策をすることが有効です。 <侵入を諦める時間> 2分以内 17.1% 2分を越え5分以内 51.4% 5分を越え10分以内 22.9% 10分以上 8.6% また、室内の照明をタイマー機能が付いているものに変えたり、家の周りに砂利を敷いたりすることなども対策として有効です。 ■大事なのは“留守を悟られないこと” 家を長期間空ける際には“留守を悟られない”ようにしてください。
・長期間家を開けるときは郵便物などを止める ・自宅の電話をスマホへ転送する ・タイマーで電気が付くように設定する ・SNSをリアルタイムで更新しない また、ご近所づきあいも大切で普段から挨拶するなど声をかけるようにしましょう。 ◇ 年末年始に安心安全に過ごすためには、今一度、防犯の意識を改めなければいけないと感じました。これを機に自宅や実家の防犯について、今一度見直してみるのはいかがでしょうか? ※1 政府広報オンライン 空き巣や強盗から命と財産を守る 「住まいの防犯対策」より ※2 住まいる防犯110番より TBSデジタル編集部 小林 愛
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