『ソニック』最新作にも登場 <渋谷スクランブル交差点>が登場したハリウッド映画
「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズ最新作『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』(12月27日公開)は、シリーズ3作目にして、ソニックの母国である日本が舞台。中でも注目は、あの渋谷スクランブル交差点でのソニックとシャドウが目にも止まらぬハイスピードでぶつかり合う超高速バトル。そこで今回は、渋谷スクランブル交差点が印象的な登場を果たした2000年代以降のハリウッド作品4本をご紹介! 【写真】舞台は“母国”日本へ! 映画『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』場面写真ギャラリー ■『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006) 大ヒットシリーズ“ワイスピ”の第3弾は、ガラリと変わって舞台が東京へ!という驚きの設定と、妻夫木聡、北川景子らも出演を果たし話題を呼んだ。渋谷スクランブル交差点では、無数の人々が行き交う中でド派手なカーチェイスととんでもないドリフト走行が展開され、東京の象徴的な風景とスリリングなレースが融合した大興奮の仕上がりに。 さすがに東京での撮影許可は難しく、このカーチェイスシーンの撮影は別セットで行われ、背景に渋谷の街並みを合成する手法が取られたものの、それでもリアルな東京の雰囲気を再現するために、無許可でのゲリラ撮影を敢行。撮影後に監督の替え玉スタッフが一時拘束されたという驚きの製作秘話も伝えられている。 東京の夜景、若者のカルチャー、そして日本独自のチューニング文化が見事に描かれた、新時代の“TOKYO"を体感できる1本だ。 ■『バイオハザードIV アフターライフ』(2010) 冒頭、物語の幕開けを飾るのが渋谷スクランブル交差点! 日常の喧噪が一瞬にして悪夢と化す衝撃的なはじまりで、世界中が注目する日本の“クール”な風景が、一転してゾンビパニックの舞台となった。 カナダのスタジオに実物大の交差点セットが建設され、細部までこだわった本物と見間違えるほどの忠実な再現度には脱帽必至。そして、ここで最初にゾンビとなる女性を熱演しているのが歌手・俳優の中島美嘉。東京がウイルスに侵される緊迫感を肌で感じてしまうはずだ。 ■『ロスト・イン・トランスレーション』(2003) ソフィア・コッポラが監督し、ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソンが共演した、異国の地・東京での孤独と出会いを描いたヒューマンドラマ。スカヨハ演じる主人公シャーロットが、雨の中、傘を広げて渋谷スクランブル交差点の人並の中を歩くカットは、ネオンと雑踏が織り成す独特の雰囲気のなか、東京の喧騒と彼女の内なる孤独を映し出すこの作品を代表するシーンとなった。世界的にも評価の高い本作を象徴する場所として広く知られるようになったと言われている。 この作品でも許可が下りずゲリラ撮影を実施。結果その大胆な映像がリアリティを醸し、言葉の壁を超えた人間同士の繋がりを描きつつ、東京という都市の魅力をぎゅっと詰め込んだ1本となった。 ■『バベル』(2006) 鬼才アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、世界の異なる場所で交錯する人々の運命を描き、その中にある孤独とつながりを鮮烈に表現した作品。ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェットなど錚々たる名優が顔を揃えるなか、日本のシーンで登場したチエコ役・菊地凛子が第79回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、一気に大ブレイクを果たした。 現代東京の象徴である渋谷スクランブル交差点の喧騒の中で、耳の聞こえないチエコの目を通し、雑踏に溢れる音が消え、圧倒的な静寂とビジュアルで引き込まれていくシーンはインパクト大。世界のどこでも、誰もが壮大な一つの物語を紡いでいく存在であることを際立たせ、希望をもたらす場所となることを示していた。