韓国与党代表 辞任表明=尹大統領の弾劾案可決受け
【ソウル聯合ニュース】韓国与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表は16日午前、国会で記者会見を開き、「最高委員の辞任により最高委員会が崩壊し、これ以上党代表として正常な任務遂行が不可能になった」として、辞任を表明した。 韓氏は7月23日の党大会で代表に選出されたが、約5か月で辞任に追い込まれた。 韓氏は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が3日に「非常戒厳」を宣言したことについて、「今回の事態で苦しめられたすべての国民に心からおわび申し上げる」と謝罪した。また、「弾劾により心を痛めている支持者の方々に申し訳ない」と再び頭を下げた。尹大統領の弾劾訴追案は14日に国会で可決された。 韓氏は「この国のより良い道を探そうと努力したが、結局そうすることができなかった」とし、「すべて私の力不足のせいだ。申し訳ない」と述べた。 尹大統領の弾劾案に賛成したことに関しては「苦しかったが、後悔はしていない」として、「何があっても韓国と主権者である国民を裏切らないと決心していたため」と述べた。そのうえで、「戒厳が間違いだったとしても決して(最大野党)『共に民主党』と李在明(イ・ジェミョン)代表の暴走、犯罪容疑が正当化されるわけではない」と強調した。 韓氏は尹大統領の弾劾案が可決された後、代表職を続ける意向を示したが、党大会で選出された最高委員5人全員が辞意を表明し、「韓東勲体制」は解体されることになった。 韓氏の辞任により、国民の力は非常対策委員会体制に移行する。 尹大統領と同じ検事出身の韓氏は、尹氏の側近として政界入り。法務部長官や党の要職などを務めたが、次第に尹氏との間に溝が生じた。 14日に可決された尹大統領の弾劾案を巡って韓氏は立場を二転三転させるなどし、党内外から批判が出ていた。
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