『ソニー 日本女子プロ選手権』出場で“さまざまな選手”に会って感じたこと【原田香里のゴルフ未来会議】
ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。先週は、「ソニー 日本女子プロ選手権」に出場した私自身の話を聞いていただきましたが、今週は、そこで感じたそれ以外のことについてお話ししたいと思います。 竹田麗央が今年の女子プロナンバーワンに決定!【写真】 57歳の私は、出場選手のなかでもちろん最年長。誰を見ても「若いひと」だったのはまちがいありません(笑)。でも、私以外の選手たちのなかでも、若手とベテランが勿論プレーしています。 この大会に限らず、どんどんシード選手が若くなっているJLPGAツアー(日本女子プロゴルフ協会)では、今や若い選手が頑張っているのは当たり前のようになっています。プロになってからあまり時間の経っていない選手が優勝することが珍しくないのは、みなさんご存じのとおりです。 ただ、そんななかでベテランになっても頑張り続けているひとが何人もいるのを見ると、やっぱりゴルフって年齢だけじゃないんだな、ということも実感しました。私が初日、2日目と一緒にプレーした横峯さくらさんは38歳、佐藤靖子さんは45歳のベテランです。二人ともお子さんがいるママプレーヤーでもあります。 どちらもシード選手ではありませんが、試合に出る努力を続け、いまもあらゆる機会を探して頑張っています。結果から言うと横峯さんは予選を通過して45位タイ、佐藤さんは残念ながら予選落ちしてしまいましたが、あの舞台での踏ん張りは見事なものでした。まだまだ戦える、まだまだ頑張れる。そんな素晴らしいプレーを見せてもらえました。 大会3位と健闘し、今年は何度もリーダーボードに顔を出している藤田さいきさんは38歳。シード選手として今季はすでに8回トップ10入り(24試合中)しており、いつ優勝してもおかしくない状態を維持しています。ツアー通算25勝の実績を持つ全美貞さんは41歳の今もシード権を維持。日本女子プロゴルフ選手権でも予選を通り、33位タイと4日間、戦い抜いていました。 フレッシュで体力が有り余るような若手のなかで、ベテラン選手がプレーを続けるのは大変なことです。でも、彼女たちはしっかりと経験を生かして、その背中を後輩たちに見せています。 ここで対談にも登場してくれた不動裕理さん、中堅の濱田茉優さん、そして24歳の若手、上野菜々子さんの4人で練習ラウンドもしました。理事時代にプロテストに挑んでいるのを見た高木優奈さん、ベイブ・リュウさんらがプロとなって試合に出ているのもうれしかったし、同様に見ていた石田可奈子さんとは、一緒に写真も撮りました。 時代が変わり、選手が入れ替わりながらもJLPGAツアーが続いていくことのありがたさを肌で感じました。同時に、さまざまな世代が入り混じり、同じフィールドで戦うことができる。ゴルフの素晴らしさを公式戦の場で改めて実感した1週間でした。 健康な体で、元気でいられること感謝ですし、幸せを感じます。10月下旬からはレジェンズツアーの試合がまた始まりますので、準備を怠らず、精進していきます。ゴルフって、いいですね。