首位の脇元華「ベッドの中で知った」中止「チャンスは増えたかな」と前向きに受け止め最終日へ
<日米女子ツアー共催:TOTOジャパンクラシック>◇第3日◇2日◇滋賀・瀬田GC北C(6616ヤード、パー72)◇賞金総額200万ドル(約3億円)、優勝賞金30万ドル(約4500万円) 前日からの降雨に加え、午後から天候悪化が予想されるため、第3日の中止が早朝に発表された。大会は54ホール短縮競技となる。 単独首位を走る脇元華(27=GMOインターネットグループ)はクラブハウスで取材に応じ、「4日間やりたかった気持ちもあるので複雑だけど、チャンスは広がったというか、増えたかなと思う」と前向きに受け止めた。中止の知らせは「ベッドの中で知った」。ちょうど起床のタイミングで、準備をしようとしていたときにトレーナーから連絡があったという。 ツアー初優勝が懸かる。8月のニトリ・レディースでは第3日を終えて首位に立ったものの、最終日に崩れた。その苦い経験を糧とする。「(優勝争いの重圧は)ニトリで経験した。あのときのようにならないように、明日は冷静にゴルフをやれれば」と落ち着いた口ぶりで話した。 変な緊張感はない。寝付きも悪くない。前夜も「爆睡でした」。リストバンド型の機器によれば、睡眠の質も良好。8時間たっぷり熟睡した。 優勝者には米ツアー出場権が付与される今大会。以前から米ツアー挑戦の意思を胸に抱いてきた。最終日へ向け、「明日も伸ばし合いにはなると思う。グリーンも今日の雨で止まりやすくなる。ピンをしっかりデッドに狙っていけるショットをつくりつつ、パターもショートしないよう、全部オーバー目で打っていきたい」。攻める気持ちを忘れず戦い抜く。【奥岡幹浩】