記録的な暑さ続く…各地で40℃超 声かけ合い…見回り活動で熱中症予防
東京消防庁管内では熱中症で88人が救急搬送されるなど、熱中症対策が欠かせないこの夏の“災害級の暑さ”。 こうした中、東京・豊島区で行われているのが… 東京都民生委員 竹村敏さん 「大丈夫ですか? 暑さ。気をつけてください」 民生委員による高齢者の“見回り活動”です。区内の75歳以上の1人暮らし約7000世帯をまわり、熱中症を防ぐためのアドバイスをしています。 そこまでするワケは… 東京都民生委員 竹村敏さん 「おうちの中でも十分、熱中症になりうる」
自宅でも油断ができない熱中症。 看護師(24日) 「こんにちは、訪問看護にうかがいました」 こちらの訪問看護事業者は、週に2回ほど利用者に対し、熱中症対策の声かけを行っています。 97歳の男性。エアコンがきいた部屋ですごしていますが… 看護師 「お熱測りますね。36.5℃ある、ちょっと暑い?」 利用者 「ちょっとな」 看護師 「ちょっと汗かいていますね」 事業者によると、高齢者は体調の変化に気づきにくいため、エアコンの利用やこまめな水分補給を呼びかけています。 看護師 「お水飲みたくないかもしれないけど、ちょびちょびでいいから、飲んでもらっていい?」 実はこの男性。去年の秋、脱水症状を起こし救急搬送された経験も。一緒に暮らす息子も、こまめな水分補給で少なくとも1日1リットルの水分はとってもらうよう気をつけているといいます。 一緒に暮らす利用者の息子 「自分から『喉が渇いたよ』と言わないので、そばについて飲む姿を見て安心するのが毎日の生活です。この季節は厳しいなと思います」
さらに、熱中症と並行して警戒が高まっているのが… 訪問看護ステーションブロッサム 西村直之代表 「コロナウイルス感染症がかなり増えてきている状況。私たちのお客さまにも感染者が多数出てきております」 この日もコロナに感染したという利用者を訪問。連日の猛烈な暑さの中でも看護師はガウンやフェースシールドを着用し、感染対策をしたうえで看護にあたるということです。 東京は30日も38℃予想と“災害級の暑さ”はまだまだ続く見込みです。