「純金融資産1億円以上」の富裕層の割合はどのくらい?金融のプロが見た「富裕層の3つの共通点」とは
金融のプロが見た「富裕層の3つの共通点」とは?
ここからは、ファイナンシャルアドバイザーである筆者から見た「富裕層の3つの共通点」について紹介していきます。 ●富裕層は「なんとなく」ではなく戦略的 富裕層の、資産管理や資産形成への取り組み方には目を見張るものがあります。なぜなら「なんとなく」で行動せず、戦略的に取り組む傾向にあるからです。 「勢い」や「なんとなく」で資産管理や資産形成をするのではなく、お金にしっかりと向き合う姿勢が見受けられました。 また、リスクとリターンは比例することを理解している方も多く、分散・長期投資を意識した資産づくりに余念がない方も多くいらっしゃいました。 印象的だったのは、資産管理や資産形成を行ったあとは放置することなく、常に状況を把握することに努めている方が多かったことです。 ●富裕層は「わからないこと」を専門家に聞く 富裕層は「わからないこと」は、それぞれの専門家に聞くという方が多いです。前述した調査によると、金融資産1~5億円の富裕層のうち、約3分の1は事業オーナーであることがわかっています。 現在はインターネットによりさまざまな情報を見ることができますが、富裕層の方は自分で得た情報のみをもとに行動するのではなく、専門家に相談して疑問点や問題を解消しようとする意識が高い方が多かったように感じます。 ●富裕層は「知識やスキル」をアップデートさせる 富裕層の方は勤勉な方が多く、今の自分に満足することなく常に「知識やスキルをアップデートしよう」と取り組んでいる傾向にありました。 前述したとおり、金融資産1~5億円の富裕層のうち約3分の1は事業オーナーなので、時代の流れに沿った知識やスキルを身につけるための努力を惜しまない方が多かったように思います。 また、新しい情報を取り入れたり、人との繋がりを大切にして年代を問わずさまざまな方の意見に耳を傾ける傾向がありました。
まずは、生活費の見直しから始めてみよう
今回の記事では、純金融資産1億円以上の富裕層の割合や、彼らの共通点について解説しました。 富裕層の方々も、最初から資産を持っていたわけではなく、日々の情報収集や資産管理を徹底し、無駄遣いを避けながら、増えた資産をさらに運用することで資産を雪だるま式に増やしているのです。 もちろん、大金が突然舞い込むことは、宝くじでも当たらない限り難しいでしょう。しかし、目標を立て、できることから少しずつ始めることが大切です。一歩一歩の積み重ねが、やがて準富裕層や富裕層への仲間入りにつながるかもしれません。 まずは、生活費の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」
本多 奈都子